Amazonの転売を通報する方法は？通報する側の注意点も徹底解説！【2025年最新版】
saka-ryosukeいまや誰もが使っているといっても過言ではないAmazon。その巨大なECプラットフォームの裏では、正規販売者を悩ませる“転売問題”が年々深刻化しています。とくに、高額転売や無在庫販売といった悪質な出品行為は、ブランドの信頼を傷つけるだけでなく、消費者にとっても不利益でしかありません。
そこで本記事では、Amazon上で発見した悪質な転売をどのように通報すればよいのか、その具体的な方法を分かりやすく解説していきます。また、通報前にやっておきたい予防策や、出品者自身ができる転売対策もあわせて紹介。はじめてAmazonで商品を販売する方でも、すぐに実践できる内容になっています。
まずは未然に防ぐ！Amazon転売を防止するための3つの予防策
Amazonでの無断転売を防ぐためには、通報するだけでなく「未然に防ぐ工夫」も欠かせません。とくに以下の3つの対策は、多くのセラーが実践している有効な方法です。
まずひとつめは、商品ページに注意書きを加えること。たとえば「当製品は正規代理店以外からの購入は保証対象外となります」と記載することで、ユーザーにも転売品のリスクを意識させることができます。この一文を入れるだけで、転売業者へのけん制にもつながるのです。
ふたつめは、購入数を制限する設定を行うこと。Amazonの出品管理画面では、1人あたりの購入可能数を制限することが可能です。これにより、転売業者によるまとめ買いを防ぎ、一般消費者への安定供給が確保できます。とくにセール時期や新商品販売時など、転売リスクが高まる場面では有効です。
最後に、独自の特典をつけて差別化する方法もおすすめです。シリアルコードや限定ステッカーなど、正規購入者しか得られない特典を用意することで、転売品との差別化ができ、ユーザーの満足度も向上します。
Amazon転売を通報する具体的な方法とその種類別の対応策
万が一、転売行為を発見した場合は、証拠をしっかりと保存したうえでAmazonに通報することが重要です。Amazonでは、転売の種類に応じて複数の通報方法が用意されています。
まず典型的なのが高額転売のケースです。市場価格より大幅に高い価格で出品されている商品は、「不適切な価格設定」としてAmazonに通報することが可能です。商品ページの「不適切な商品を報告」リンクから、対象の出品を報告できます。
次に、知的財産権の侵害が疑われる場合。自社が撮影した画像や独自に作成した商品説明文を無断で使用されているといったケースです。この場合は、Amazonの「知的財産権侵害報告フォーム」から詳細を入力し、証拠とともに通報します。
さらに、無在庫転売もAmazonで禁止されている代表的な違反行為です。在庫を持たずに注文後に外部サイトから商品を取り寄せて発送するこの手法は、配送遅延やキャンセルトラブルの温床になります。もし「注文したのに届かない」といった購入者の声があれば、それをもとにAmazonに通報できます。
また、ガイドライン違反や商標法違反・詐欺罪に該当するケースでは、より慎重な対応が必要です。他人のブランド名を無断で使用したり、正規品と偽って模造品を販売するような悪質な業者には、法的措置も視野に入れて対応しましょう。
Amazonの「知的財産権侵害報告ページ」は、Googleで「Amazon 知的財産権 通報」などと検索するとすぐに見つけることができます。ログインのうえ、必要事項を記入して送信すれば、Amazonの調査が始まります。
Amazon内での転売対策を強化する3つの方法
転売を防ぐには、通報だけでなく「転売をさせない仕組み」を構築することも大切です。ここでは、出品者ができる対策を3つ紹介します。
まず最初におすすめしたいのが、**Amazonブランド登録（Brand Registry）**です。商標登録を行ったブランドであれば、Amazonに申請することで専用のモニタリング機能が利用できるようになります。これにより、無断出品や偽造品などを早期に発見・報告できる環境が整います。
また、自社ECサイトのアクセスログやIPアドレスの解析も、転売業者の行動を特定するために有効です。不審なアクセス元を確認して、同一人物が複数アカウントで商品情報を収集しているといった実態を把握すれば、より強い通報根拠となります。
最後に、Amazonのコンディションガイドラインを活用する方法です。たとえば「新品」として出品されているのに、実際には開封済みだったり、付属品が欠けていたりといった報告が購入者からあった場合、それはガイドライン違反にあたります。出品ページからAmazonに報告することで、該当出品の削除や改善要請が行われます。
まとめ：正しい知識と対応で、あなたのブランドと購入者を守ろう
Amazonにおける転売問題は、単なる迷惑行為にとどまらず、ブランドの信頼性や顧客体験を損ねる重大なリスクにつながります。だからこそ、出品者としては「通報するスキル」と「事前に防ぐノウハウ」の両方が欠かせません。
注意書きや購入制限、独自特典によって未然に転売を防ぎつつ、違反行為を発見した際には速やかにAmazonへ通報しましょう。そして、ブランド登録やアクセス解析などの技術的な対策も併用することで、あなたの商品と顧客を守る強固な土台ができあがります。
転売を恐れるのではなく、転売されない商品設計・販売体制を築くことが、いまAmazonセラーに求められる新しいスタンダードです。正しい知識と対策を武器に、安心して長く愛されるビジネスを育てていきましょう。
