【2025年最新版】Amazon FBAの要期限管理商品とは?条件・納品方法をわかりやすく解説

要期限管理商品ってなに?

AmazonでFBA(フルフィルメント by Amazon)を使って商品を販売する場合、とくに注意が必要なのが「要期限管理商品」と呼ばれるジャンルです。これは、消費期限や賞味期限が設定されている商品、たとえば食品や健康補助食品、化粧品などが該当します。Amazonの倉庫に預けて販売するからには、期限管理が甘いと大きなトラブルになる可能性があるため、厳密なルールが定められています。

知らずに納品してしまうと、倉庫で受領拒否されるだけでなく、商品の廃棄やアカウントへのペナルティといったリスクもあるため、事前の理解は欠かせません。

Amazonで「要期限管理商品」と認められるための条件とは?

要期限管理商品としてAmazonに認められるためには、いくつかの大前提があります。この条件を知らないと、せっかく用意した商品が倉庫に入らないばかりか、無駄なコストばかりがかかってしまいます。

常温で保管できる商品であること

AmazonのFBA倉庫は、基本的に常温で運用されています。そのため、冷蔵や冷凍が必要な商品はそもそもFBAには向いていません。たとえばヨーグルト、冷凍ピザ、生野菜などはNG。室温で長期保管できる缶詰や乾燥パスタ、スナック菓子、サプリメントなどが適しています。

納品時点で消費期限が60日以上残っていること

Amazonでは、ユーザーが購入してから十分に使用できる時間を確保するため、納品する時点で消費期限または賞味期限が60日以上残っている必要があります。これを下回ると倉庫で受け取ってもらえず、そのまま返送・廃棄の対象となる場合も。販売計画を立てる際は、この期限から逆算して準備する必要があります。

パッケージに法令に準じた期限表示があること

日本の法律では、食品表示法や薬機法に従って、消費・賞味期限の明記が義務づけられています。Amazonでもこの基準に則り、商品の外装に「〇年〇月〇日」など明確な期限表示がなければ、FBAでは取り扱いできません。シールや手書きで貼っただけのものではNGになることもあるので、製造段階での印刷が確実です。

どんな商品がFBAの要期限管理商品として扱える?扱えない?

FBAでは、すべての期限付き商品を取り扱えるわけではありません。実際には「取り扱える商品」と「取り扱えない商品」が明確に分かれています。

納品できる代表的な商品

たとえば、常温保存が可能なサプリメントやレトルト食品、乾燥フルーツや缶詰類、栄養補助飲料などは納品可能です。これらはしっかりとした賞味期限があり、かつパッケージ上に法令に則った表示がされていれば、Amazon倉庫でも安心して取り扱ってもらえます。

納品できない商品とは?

反対に、納品ができない代表的な商品は、冷蔵や冷凍を必要とするもの、生鮮食品、期限表示のない個人製造の商品などです。また、衛生面の管理が不十分な手作り商品もNGとなっています。FBAでの販売を前提にして商品を選定するなら、まずは納品可能なカテゴリかどうかを見極めることが肝心です。

FBAで要期限管理商品を設定・納品する具体的な手順

ルールを把握したら、次はFBAへの納品設定です。手順を間違えると商品が正しく管理されない恐れがあるため、1つひとつ丁寧に進めましょう。

ステップ1:セラーセントラルにログインし在庫管理へ

まずAmazonセラーセントラルにログインし、「在庫管理」の画面を開きます。納品予定の商品を探して、編集に進みます。

ステップ2:商品詳細の編集画面を開く

在庫管理から該当商品を選び、「詳細の編集」をクリックすると商品設定の編集画面に入れます。ここで必要な設定項目を入力していきます。

ステップ3:「賞味期限管理商品」を「はい」に設定する

商品編集ページ内に「賞味期限管理商品」という項目があります。これを「はい」または「true」に設定します。この設定により、Amazonはこの商品が要期限管理商品であると認識します。

ステップ4:納品準備と期限の入力、ラベル貼付

設定が終わったら、通常のFBA納品と同様に納品プランを作成します。ただし、要期限管理商品の場合は、商品ごとの消費期限の入力が必要になります。さらに、商品個別に期限管理用のラベルを貼り、輸送箱の外にも「要期限管理商品ラベル」を貼り付けることを忘れないようにしましょう。

要期限管理商品を扱ううえでの注意点

要期限管理商品は、その特性上、一度でもルール違反をすると厳しい対応を受けることになります。事前に以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。

一度のミスで出品資格を失うリスクもある

期限が足りない、表示に不備がある、誤った設定で納品してしまった……このようなトラブルが発生すると、その商品に関するFBA利用が永久に停止されることもあります。AmazonのFBAは信頼性が命。たった一度のミスが大きな代償を生むことを忘れてはいけません。

45日を切った在庫は自動廃棄の対象になる

たとえAmazon倉庫に保管されていても、商品が消費期限まで45日を切ると、自動的に廃棄されるシステムになっています。これはAmazonが購入者満足度を最優先する姿勢から生まれた仕組みで、セラー側には在庫のコントロール権がありません。納品数やタイミングをしっかり管理して、無駄な廃棄を防ぎましょう。

消費期限の正確な把握が必要

納品時に入力する消費期限が間違っていると、トラブルの元です。商品ロットごとの期限を確実に把握し、正確に記入しておくことが求められます。期限の確認はAmazon倉庫側でも行われており、相違があれば返品または廃棄となる可能性もあります。

ラベル忘れは命取り

「要期限管理商品であること」を知らせるラベルは、商品本体だけでなく、輸送箱の外側にも貼る必要があります。これがないと倉庫内での仕分け時に問題が発生し、トラブルの原因になります。納品前には必ずラベルの貼り忘れがないか、二重チェックをすることが大切です。

まとめ:要期限管理商品を制する者がリピート率を制す

FBAで要期限管理商品を扱うには、ルールを正しく理解し、厳密な管理が求められます。しかし、それだけの手間をかける価値は十分にあります。なぜなら、サプリメントや食品といった期限付き商品は、リピート率が高く、長期的な売上を見込める魅力的なジャンルだからです。

60日以上の期限を確保し、法令に従った表示を行い、正確な手順で納品する。これらの基本を押さえた上で、AmazonのFBAを活用すれば、あなたの商品は多くの購入者に安全かつ安定的に届けられるでしょう。FBA要期限管理商品は、ルールを守ることでむしろ大きなチャンスとなります。正しい知識を武器に、Amazonでのビジネスをさらに飛躍させましょう。

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